2019年7月30日


自宅購入時にかかる費用の注意点①


ご自宅の購入を考えていらっしゃる方への注意点です。

 

 

ご自宅の購入を考えていらっしゃる方は、よくポストに投函される住宅販売のチラシが目につくと思います。

 

 

例えば、3000万円のご自宅購入のチラシでしたら、35年ローンで月々の支払79,500円から購入可能です!等のうたい文句になっていると思います。そうしたら、家賃が8万円以上の家賃を払って家を借りるよりも買った方が良い!と思われるかもしれません。

 

 

家賃は、生活費の中で最も重要な固定費(必ず毎月かかる費用)ですので、この計算をきちんとしておかないと思ったよりも余裕のない家計になってしまいますので、以下の点を確認の上、購入を検討した方が良いと思います。

 

 

1.マンションであれば、月々の管理費・修繕積立費を確認する。

2.一軒家であれば修繕費用を確認する。

3.火災保険費用を確認する。

4.仲介費用を確認する。

5.登記費用を確認する。

 

※6~9は、「自宅購入時にかかる費用の注意点②」の記事となります。

 

6.住宅ローン手数料を確認する。

7.住宅ローンが変動利率の場合の注意点。

8.固定資産税を確認する。

9.自宅を購入後にかかる費用を確認する。

 

 

1.マンション購入時の管理費・修繕積立費について

 

 マンションを購入すると管理費と修繕積立費が毎月かかることになります。例えば、それぞれ9,000円だとすると、上記の例で言えば、月々の支払が97,500円となります。

 

 管理費とは、マンションの維持にかかる費用で、例えば、管理人さんのお給料や、エレベーターの保守管理費等にあてられます。

 

 修繕積立費とは、マンションが老朽化した際の修理にかかる費用で、大規模な修理が必要な場合や老朽化による建替えのために積み立てられます。また、築年数が経ってくると修繕積立費が値上がりする場合もありますので、注意が必要です。

 

 

2.一軒家の修繕費について

 

 マンションだと管理費・修繕積立費があるので、一軒家の方が月々安い!というのは購入後しばらくはその通りなのですが、当然戸建ての場合、修理費用は全て購入した方が出す必要があります。10年経ってくると、外壁や屋根の再塗装等の必要が出てきますし、台風で破損した場合は全て自己負担で修理が必要となります。(保険がない場合)ですので、一軒家を購入する場合も少しは修繕費を積み立てておくことをお勧めします。

 

 

3.火災保険について

 

火災保険費用もかかります。もちろん毎月支払うこともできますが、多くの方が10年一括で保険料を支払うことが多いです。割引率が非常に高いからです。3000万円程度の戸建てですと一括で50万円前後かかります。マンションはそれよりは安くなりますが、購入を検討する場合、、見積を早めにとりましょう。

 

 

4.不動産仲介手数料について

 

 不動産の売買に関わったことがない方は不動産仲介手数料と5の登記費用について驚かれると思います。不動産仲介手数料は、不動産業者に依頼した場合の報酬として支払う費用となります。計算式は大雑把に言いますと、(不動産価格の3%+6万円)×消費税です。上記3000万円の不動産でしたら、103万6,800円です。もちろんこの費用は不動産の価格とは別ですので、3000万円の住宅ローンを組む場合は、一括で支払う必要があります。住宅ローンとは別に購入にかかる諸経費のローンを組む方法がありますが、当然ながらその分毎月の支払額は増えますし、利率が住宅ローンより高いことも多いです。

 

 

5.不動産登記費用について

 

 登記費用も不動産仲介手数料と同様に一括で支払うか別でローンを組む必要があります。不動産の土地評価額の1.5%及び建物評価額の0.15%(中古建物や小さい建物除く。例外有)、また住宅ローンを組む場合は借入額の0.1%(中古建物・小さい建物除く。例外有)が税金としてかかり、これらに司法書士の報酬が上乗せされます。一般的に司法書士報酬は、9万円~15万円+税です。

 

上記3000万円の不動産購入時に、3000万円の住宅ローンを組み、不動産の評価額が土地800万円、建物が1000万円、司法書士報酬が11万円+税だとすると、283,800円となります。

 

続きは、「自宅購入時にかかる費用の注意点②」をお読みください。